高校入試を終えて✐

2023年度の受験戦争もすべて終了しました。
今年も多くの生徒さんが自身の力で合格という宝物を手に入れました。
合格したみんな!本当におめでとう!!

早いもので当教室も今回の高校受験は7回目。
今日は「高校入試とは何か」について私なりの私見を記します。

結論から言います。
高校受験とは「限界への挑戦」です。
近年の進路指導でよく耳にするのが「あなたはこの高校なら合格できるのでここを受験しなさい」・・もしこれが本来の進路指導の姿だとしたら、本当にこれで良いのでしょうか??

受験生たちの年齢は15歳。この先の人生、無限の可能性を秘めていると同時に、大学入試、就職、結婚、あるいは会社での昇進試験・・など、人生の節目節目で大切な試合が待ち構えていることも事実です。高校受験は長い人生におけるいくつかの大切な試合の第1回戦。その1回戦がどんな意味を持つものなのか・・それはご承知の通り、合格・不合格の僅か数文字で表されるようなものではありません。結果に至るまでのプロセスの中で、どれだけ頑張れたのか、どんな思いで取り組んだのか、何を犠牲にしたのか、それらの事にこそ本来の高校受験の意義があるのだと私は考えます。

その貴重な人生の第1回戦を
合格できる高校を受ければいい・・
学校の先生に言われるがままに進路も決める・・
受験勉強の意味もわからない・・
本気になれない・・
もし、このような気持ちで受験勉強に臨むなら、その生徒さんのその先の大切な試合はどうなるのでしょうか。それが当たり前になり、おそらく同じことを繰り返すでしょう。目の前のことに全力を尽くすことが出来ないだけでなく、自身で目標を立てることすら出来ないかも知れません。もっと言えば、ビジョンも何もないただ成り行き任せの人生を歩むことになるでしょう。

だから私はこれから先もずっと受験生には限界まで挑戦させます。
今後の人生の大切な試合のために・・
自身で考え、行動する力を養うために・・

今日、自ら志望した高校に見事に合格した生徒さんとお母さんがご挨拶に来られました。日頃からそんなに感情を露わにしない生徒さんでしたが、合格を知ると同時に大泣きしたそうです。合格ももちろん嬉しいことです。しかし、私にとってそれ以上に嬉しかったことはその生徒さんの涙です。その涙はそれまでその生徒さんがどれだけ真剣に頑張ってきたかの何よりの証です。ただ成り行き任せの受験なら、合格の嬉し涙、不合格の悔しさ、そんなものはありません。

今日は長々と自論を記しました。
でもこれは私が本気で思っていることです。
私もこれからも自分らしく頑張っていきます。